新しい資本主義って何だ

はっきり言って何を言っているのか分からん。
世の中を経済的な観点から区分すれば、資本家階級と労働者階級が存在する。
 
資本主義社会とは、資本(貨幣)の蓄積のために生産が行われる社会、つまりもともと資本家階級の商品生産者の社会なのである。
各人が私的に生産手段を所有し、労働の産物となる商品を相互に等価交換できる自由で平等な市民社会と言える。
ただ資本を持たない人は労働者階級として労働力商品と貨幣を等価交換して生活に充てるので、働かなければ食えない社会とも言える。
 
 
平たく言えばお金のある人は自分で商品を作って販売し金儲けができるが、お金が無い人は労働を提供して賃金をもらうしか収入を得る手段が無いわけである。
どんな経済になろうと、資本家は増々お金持ちになるのは当然だし、労働者は資本家を追い越すことは出来ないのも当たり前の話ではあるが、労働内容によって賃金を最大に持ち上げることは出来なくもないだろうが、現実的には簡単でない。
 
過去のアベノミクス経済が株上げ目標しか考えていないから、資本家が増々お金持ちになる社会が出来るのは当然の成り行きで、労働者は販売力を上げなければ賃金にも反映されないので、労働生活者には苦難が続くのである。
 
ここで株売買益の税金を上げようとした場合、資本家も労働者も株所有者はいるのだから、消費税を上げたときのように消費が落ち込む可能性と株暴落の可能性が生まれる。
いずれにせよ、税金を上げれば消費を抑えるのは間違いのないことであり、労働者に回る賃金が減らされることに繋がるだけのことであるが、どんな先読みなのだろうか。
 
 
ところで今後国内の景気は活性化するのか。
人口減少と高齢化社会においては、新たに需要がどんどん増える時代ではないので、高度成長時代の時のような夢は見ないほうが賢明だと思う。
どう見ても今の物余りの飽食時代では、商品を作っても売れるかどうか分からないので、企業(社員の集まり)もバカな冒険はしないだろうから、まあそこそこに売れれば良いくらいに考えておくべきだし、当然賃金もそこそこにならざるを得ないと思っていたほうが余計な心配することも無い。
改善したければ自分が資本家に転身するのが早いかもしれない。
常に労働者は労働者なのである。
 
 
 
さて今はのんびりとしていられるが、新型コロナ第6波に備え、病床確保を強化すると言っているが、現実問題として医者と看護師を増やすことは出来ない。
それも考えずに国の強制力を使えば、幽霊病床をむやみに増やすだけだと思えてしまう。
またそれだけではなく、若手の医師や看護師もこの状況が続くなら嫌気を指して医療現場から流出してしまうかもしれない。
もっと手厚いバックアップ体制(金ですよ)を作ってあげる必要があるはずだが、10万円バラマキ合戦をやっている場合じゃないと思うのだ。
いつ第6波が来ようと安心して対応できる医療体制を構築しておかないと、被害は国民に降りかかってくるのだから、新政権が真っ先に考えて欲しいところだ。

 

コメント   この記事についてブログを書く