ずるずると始まるオリンピックに盛り上がりは

もう来月は、オリンピック開催となるが、オリンピックよりもワクチン接種のほうが盛り上がっているのではないかと思うくらいである。
高齢者は時間的に自由がきく人が多いと思うが、学生や会社員はいつでもワクチン接種できるとは限らない。
当然オリンピックまでに接種が完了するなんて夢である。
しかも各自治体では、予想はしているがかなりドタバタ状態になっているようで、政府のワクチン接種記録システムの登録方法もマチマチになっており、リアルタイムで接種完了者を把握するのは困難がうかがえる。
そもそもこういった大規模システムは、データ入力作業をきちんと行っていかないと使われないシステムが出来上がってしまう。よくある話である。
あとあと検査に陽性と診断されたときに、このデータを参照するはずだと思うが、正確に登録されていなければただのワクチン接種記録システムしかならない。
このデータが2025年サービスの統一システムに反映するならば、とんでもないことになりそうだ。
これは後で改善すると言っても個人データの確認はそう簡単には出来ない、特に高齢者については何年かかるか分からない事態になるであろう。

さて気になるインドに由来する変異株の感染者ですが、5月末で12都府県で53人にも確認されている。
この中に海外からの入国者が何人いるか分からないが、いずれにせよ国外からの入国でこの短時間に国内12都府県に拡がっている。1週間で倍になっているのである。
オリンピックまでにまだ数週間あるが、倍倍感染理論があるならば大変なことになる。結局1週間で倍にさせたということは、食い止められていないということではないか。
選手を除いた大会期間中に活動するオリンピック関係者は25万人、パラリンピック関係者は13万人となるようで、そこに一般国民の人出が加わるのであるから、怖い話である。
そのうえパブリックビューイング開催も行われるのであるから、まさにウイルスを集めて全員にお持ち帰りというおもてなしになりかねない。
医療従事者がカンカンになるのは当たり前だ。
とにかくこのオリンピックとパラリンピックの合計期間は、ゴールデンウイーク以上の期間になるから、ゴールデンウイーク明けの5月の状況を思えば最悪の結果を覚悟しておかないといけない。
当然安心安全の対策を行って開催するのではあるが、大会期間中はこれだけの関係者があちこち動くのだからソーシャルディスタンスなんて無いのと同じである。
インドに由来する変異株が、どれだけ食い止められるかが鍵になるのではないか。一番危険なところだ。

ところでパブリックビューイング開催場所って、公園みたいところでやるみたいですが、今でも蚊が元気で道路に立っていても恐らく雨水側溝から生まれたのであろうが、足の周りにまとわりつく。
たぶん会場で観戦をしていても蚊の襲撃に遭うのではないかと他人事ではあるが心配する。私は自宅でロックダウン中なので安心安全ではある。

自宅に居れば自宅テレビ観戦と思うかもしれないが、私の場合は家の前が畑なので、毎日作物の顔色を見てから収穫作業と昼間は何かと忙しくたぶんテレビは観ないだろう。
夜の時間帯も世界中継があるから、競技番組はやっているだろうが、たぶん夕食にビールを飲んで早寝しているだろう。
結局オリンピックがあったのかどうか知らないうちに終わっているような気がする。
これって今の若い世代にもテレビ離れ現象がおきているらしく、また新型コロナで在宅勤務が増え職場にも行かないので話題にもならず、飲み屋にも行けず、盛り上がる場所もなさそうなオリンピックを想像してしまう。

選手はオリンピックで闘っているだろうが、国民は生活苦と感染恐怖で新型コロナウイルスとまだまだ闘わなければいけなさそうな状況が浮かぶ。
とにかくテレビを観ない世代が増えているので、どこでオリンピックが盛り上がるのか、知らずに終わるのではないだろうか。