春先以降も値上げ継続か

相変わらず原油先物価格は年が明けても強気の買い優勢で一時90ドルにも達するような高騰が続いており、ガソリン等の燃料費は数か月先まで高止まりとなる見込みなので、あらゆる商品に値上げの影響が出ると見られる。
 
原油高に加えて円安、そして新型コロナの影響で生産コストが増大しているため、商品の値上げをせざるを得ない状況となっているが、現状では給料を上げてくれる企業も皆無だろうから、しばらくは家計への大打撃を覚悟しなければなくなる。
 
 
 
昨日の日曜日は、一人山歩きに電車とバスを乗り継いで出かけてみたが、乗客の数は昔と比較するとガラガラの状況であり、オミクロン外出自粛効果の影響はかなり経済にも波及するのではないかと思われる。
 
オミクロン株は、感染が拡がりやすいという特性上、飲食店を閉店させてしまえば街中の市中感染は減少するであろうが、一部の営業継続店や学校生活においてはオミクロン株を抑える手段は決め手になるものが無いだけに、短期間の自粛規制に期待しすぎるのは危険であろう。
 
果たしてデルタ株のようにオミクロン株も衰退するのだろうか、少なくとも春頃まではこのままの状態は続くだろうと思えるが、その先はどうなるのか、また新たな変異株が現れて入れ替わるのか、全く読めないところであるが、対策は人に近づかないことに尽きるだろう。
 
 
さて間もなく、にっぱちづき(2月と8月)がやって来るが、経営者の口から異口同音で切に訴えられるのは特に2月の顧客の減少であり、小規模の会社や現金商売のお客様相手の仕事は、この時期の売上の減少が切実となり、運悪く乗り越えられずに倒産や店じまいが一番多くなる月でもある。
 
オミクロン株に対しては、2月の顧客の減少は効果となるだろうが、まん延防止等重点措置の適用は2月も延長するであろうから、経営者側としては給料を上げるどころか、倒産の危機をどう乗り越えるか死活問題の真っただ中に落とされた状況になる可能性もあるだろう。
 
 
いずれにせよ、原油市場に原油価格下落の情報が見えないかぎり、燃料費や運送費のコストは商品価格に転嫁されることになるから、今後もまだまだ値上げが続く状況にあることには変わりがないのだ。